-商品説明-
直径 約 23 cm 〜 24 cm / 高さ 約 1.5 cm
吹きガラスの技法の中でも「※ピン・ブロウ」という特殊な技法を用いて器を作っています。
※ピン・ブロウとは一般的な「吹きガラス」では、筒状の鉄竿を用いて、巻き取ったガラスに息を吹き込んで膨らませます。一方、「ピン・ブロウ」の場合は、ただの(芯の詰まった)鉄棒にガラスを巻き取り、ガラスが柔らかいうちに針(=ピン)で突いてあけた穴に、空気を吹き込んで(=ブロウ)膨らませます。艸田さんの場合は、濡れた新聞紙で穴を塞いで、水蒸気で膨らませるという方法をとっていますが、他にも、パファーという道具で息を吹き込んだり、エアー・コンプレッサーで圧縮した空気を勢いよく送り込んだりする方法もあります。
道具などでガラス表面を触って形を整えることもせず、ただ、重力と竿を回す遠心力とだけを用いて制作しています。簡単な道具、単純な技法によって、作為のないシンプルなフォルムが現われるよう心がけています。ピン・ブロウならではの柔らかさと透明感の高い仕上がりが特徴です。
【艸田正樹】 (くさだまさき)
1967年 岐阜県羽島市生まれ
1991年 名古屋大学工学部土木工学科 卒業
都市の無秩序な拡大を抑制する政策について学んでいた。
在学中に劇団「バッカスの水族館」を旗揚げし、主宰。脚本・演出・舞台美術・役者などを担当。
表現することの楽しさを知る。
1993年 名古屋大学大学院工学研究科博士課程前期課程土木工学専攻 修了
土木分野における景観形成のあり方について考えていた。
1993〜97年 株式会社三菱総合研究所 勤務
環境との共生、地域の文化振興を視座に、地域の将来ビジョンの策定や施策作りに携わる。
この頃、創作への欲求が再燃。あくまでも"会社員の趣味"として、
一人でもできる陶芸・写真・ガラス作品の制作を始める。
1997年〜 「架空庭園」を拠点に、創作活動を静かに展開。
まちづくりの分野から、ものづくりの現場に身を移し、自分自身にできることを改めて考え直すことにした。
受賞歴
2000年 工芸都市高岡クラフトコンペ2000 銀賞「あたたかい雨」
2001年 2001日本クラフト展 入選「うつくしい水たまり」
工芸都市高岡クラフトコンペ2001 奨励賞「湖でゆれてみた」