-商品説明-
ピンブロウの手法でごく稀にできるち小さな溜まりは、まろやかな水の揺らぎのように、器の清らかさを引き立ててくれます。作者の艸田さんは、この可愛らしい溜まりを、「ジュピター」を周回する衛星のようだと仰っておられました。
時に小宇宙に喩えられるお茶のお席。しつらえる楽しみも広がりそうです。ぜひ皆様で、衛星の景色お楽しみください。 WALL店主
直径 約 12.8 ~ 13.3 cm / 高さ 約 6 cm
吹きガラスの技法の中でも「※ピン・ブロウ」という特殊な技法を用いて器を作っています。
【艸田さんよりジュピターのご使用につきまして】
ジュピターは、耐熱ではありません。直接熱湯を注ぐと、急激な温度変化でガラスが割れる可能性があります。抹茶碗として使用の際は、事前にぬるま湯で温めてからご使用ください。元々は、冷たい水で御点前する為に注文を受けた器を定番化したものなので、手間ですが配慮が必要になってしまいます。
※ピン・ブロウとは : 一般的な「吹きガラス」では、筒状の鉄竿を用いて、巻き取ったガラスに息を吹き込んで膨らませます。一方、「ピン・ブロウ」の場合は、ただの(芯の詰まった)鉄棒にガラスを巻き取り、ガラスが柔らかいうちに針(=ピン)で突いてあけた穴に、空気を吹き込んで(=ブロウ)膨らませます。艸田さんの場合は、濡れた新聞紙で穴を塞いで、水蒸気で膨らませるという方法をとっていますが、他にも、パファーという道具で息を吹き込んだり、エアー・コンプレッサーで圧縮した空気を勢いよく送り込んだりする方法もあります。
道具などでガラス表面を触って形を整えることもせず、ただ、重力と竿を回す遠心力とだけを用いて制作しています。簡単な道具、単純な技法によって、作為のないシンプルなフォルムが現われるよう心がけています。ピン・ブロウならではの柔らかさと透明感の高い仕上がりが特徴です。
Masaki Kusada was born in Gifu and worked at a think tank for few years after graduating from the Graduate School of Engineering at Nagoya University.
He started Ceramic art, Photography and Glass craft as a hobby at first.
Since 1997, He starts his creative activity in Ishikawa.
He uses pin blow technique.
He uses water vapor instead of blowing air through a tube into softened glass and makes the form only by gravity and centrifugal force.
It means nothing touches the glass so it becomes very clear.
He says that to make natural form and transparent glass, he use only simple tool and also simple method.
His works are like a stream of clear water.
Of course you can use it as a plate for your table and the simple form shows off materials on it.
However it is beautiful in itself so we recommend you to have it as an art piece.